週休3日導入論

現在、政府の間では週休3日制の導入について検討がなされています。
これも前回のジョブ制の話とかぶってきますが、
日本企業の働いた時間を重視する組織風土を改革する意図があるようです。
労働時間より成果重視ということですね。
政府としては、週休3日制を通じて得られた休暇を活用して、
大学院などで新たな知識やスキルを身につけることを想定しているようです。
これは諸外国でも提言されており、ニュージーランドではイギリスの某大手日用品・食品会社が、
地域限定で試験的に週休3日制を導入しています。
日本でも某大手都市銀行が週休3~4日制を導入しています。
この二つのケースでは大きな違いがあり、
ニュージーランドの例では給与水準を変えないのですが、
日本の都市銀行の例では週休3日の場合給与は8割の水準になります。
労働条件の改革を通じた生産性の向上というより、単純な人件費削減に感じられますね。
所得水準の相対的な低下で少子化の進む日本では、
日本式の週休3日制の定着は難しそうです。